吾輩はハリネズミである

名前はまだ無い。

メルカリで赤字を出した話

 

フリマアプリのイラスト

大人気フリマアプリ「メルカリ」

テレビなどでもCMをよく目にする認知度の高いアプリであるし、手軽でわかりやすく便利であることから、この記事を読んでいる方の中にも利用されている方がいらっしゃるかもしれない。

著者も二年前からライトなメルカリユーザーで、ときどき本を出品したり昔のCDの限定盤を購入したりメルカリ生活をエンジョイしている。

ところがつい先日、出品したところ題の通り利益が出ないどころか赤字を叩き出してしまったのである

お小遣い稼ぎのつもりで出品し、手間と時間を掛けて赤字など、なんとも痛々しい経験をしたものだ。自戒も含め、その経緯をお話ししたい。

 

 

 

 

なぜ赤字になった?

不用品の処分に困る人のイラスト(女性)

きっかけは不要になった服をどうにかしたいと考えたことだ。

着なくなっただけで特に状態も悪くなかったし、何より捨てるのには抵抗がある。

しかしリサイクルショップなどに持ち込んでも激安の買い取り値しかつかないことは知っていた。

そこで以前からCDやDVD、書籍は出品したことがあり、ノウハウはある程度理解しているつもりだったので「メルカリを利用して服も出品してみよう」と思い立ったわけである。

幸いなことに出品した4着の服が購入された。しかしそのうち利益を出せたのがたったの1着で、なんと残り3着が赤字になる事態に陥った。

 

 

①価格設定が低すぎた

第一の原因は、売値を安くしすぎたせいである。

もともと「捨てるよりはマシ」論で出品していたのもあるが、中古服の相場を十分に調べずに価格を設定していた

メルカリを利用されている方はご存じかもしれないが、例えば「レディース」で検索すると新品や未開封のものが多く出てくる。それらを見た私は、「新品でこの価格なら中古の自分はもっと安くしなければ」と安めに設定したのだが、それがどうも安すぎたらしい。

あとで知ったことだが、「商品の状態」で検索条件を指定して絞り込み検索ができるようだ。

「目立った傷や汚れなし」「やや傷や汚れあり」などで手持ちの服と近い状態のものがどのくらいの価格で販売されているのか検索しておくべきだった。

 

 

②梱包材を100均で揃えた

次に、梱包に必要なものを100円均一で揃えたことだ。

無論商品が傷ついたり汚れたりすることがあってはならないが、やはりできることなら梱包材に掛けるコストは安く抑えたい。

その考えで100均でA4封筒やopp袋、ビニール袋を揃えた。100均が高いというつもりはさらさらないのだが、これらはネットでまとめ買いしたほうがはるかに安い

例えばA4封筒は、私が100均で購入したものは10枚110円であるが、ネットでは100枚523円で販売している(2021年3月現在)。つまり一枚あたりの単価が前者が11円であるのに対し、後者は5.2円と半額に収まるのだ。

 

 

③送料を事前に考慮していなかった

これが一番大きな原因であるが、服をたたんだときの厚みや三辺の長さ、重さ、それらを送るのにかかる料金を事前に確認しなかったことである。

送料を決定する中で最も大きな要因は「厚さが3センチ以内かどうか」である。

というのも3センチを超えると送料は大きく上がる。

私が赤字を出したのもニットなどの厚手の服で、たたんだ際に3センチには収まらなかったため、ものによっては予定より300円以上多く送料がかかってしまった。

三辺の長さや重量も考慮して最安で送る方法を決定し、そこから利益を逆算して価格を設定するのがいいだろう。

 

 

実際の赤字の例

プライバシーの観点で写真は掲載できないが、著者の出品した服がどのように赤字になったのか実際に説明しよう。3着のうち最も分かりやすい、UNIQLOで購入したパーカーを例として挙げる。

上記にまとめた原因と照らし合わせながら読んでいただけたら分かりやすいと思う。

パーカーのイラスト

ボアということもあって厚みも重さもそこそこある。当時測りが家になかったので具体的に何グラムなのか分かっていなかったけれど、なんとなく厚み的にちょっと高めに送料がかかりそうだなと思って800円に設定。現在同じものを検索すると1000円~1100円あたりが相場のようで、安いものでも900円前後だから、やっぱり急いで売るわけじゃないなら安すぎたと思う。

ありがたいことに出品した翌日に購入していただいた。

 

早速梱包作業に取り掛かる。あれ?3センチってこんなに薄かったっけ...?

どうがんばっても3センチには収まりそうもなかったので、他の発送方法を検討。

5センチにも収まらないので宅急便コンパクト(450円)は不可能。7センチにも収まらなかったのでゆうパケットプラス(440円)も駄目。そもそも体積が大きいから厚みの条件を満たしてもサイズオーバーする。

 

サイズを測ると60サイズを超えていた。そのためゆうパック(700円)も宅急便(700円)も使えない。重さを測ると500グラムを超えていたから定形外(510円)もアウト。

 

結果、定形外(710円)が最安ということになった。

なお、メルカリは販売手数料として10%引かれるので80円マイナス。

100均で買ったpp袋(服を直接入れる袋)は、一枚あたり11円

このままでは送れないのでさらに洋服を購入したときのきれいな袋や紙袋で梱包。

今やレジ袋有料であるので袋には5円(10円)かかるし、紙袋も店によってまちまちだからカウントしないけれど、手持ちのものが一つ消費されたわけである。

 

よって利益は高めに見積もっても 800-(710+80+11+5)=-6 となり、これに加えて梱包したり郵便局へ足を運んだりする手間や時間もかかったわけである。この数字を出したときにはさすがにちょっと呆然とした。

 

 

 

まとめ

 

楽しいインターネットのイラスト

 

 総じて、今回の経験から学んだことは

 

・出品するものと似た条件のものを調べて、価格相場を確認すること

・梱包材はまとめ買いするなどして安く抑えること

・商品のサイズや重さを測り、発送方法を把握して、逆算的に価格を設定すること

である。

 

メルカリにはある程度慣れているから、という自負と油断も相まって招いた赤字であったけれど、もし読んでくれた方が私の二の舞にならずに済んでくれたら幸いである。

私自身もこの経験から学んだことを生かして今後もメルカリライフを楽しんでいけたらと思っている。